真空式パイプクリーナーとは?使い方も合わせて解説!

大型の水鉄砲のようなものとなる「真空式パイプクリーナー」。真空式パイプクリーナーの魅力は吸引カップよりも吸引力が強い点にあります。そのため、吸引カップでは直らなかったつまりでも、この真空式パイプクリーナーを使えば一発で改善されることもあります。このことから、吸引カップの購入を検討する人には、真空式パイプクリーナーがおすすめです。各種サイズがありますが、トイレの場合Lサイズがおすすめです。
目次
真空式パイプクリーナーの使い方
①はじめにカップを便器の穴に当てます
その際、便器の穴にピッタリとはめることができれば、水がなくても効果がありますが、ピッタリとはめることができない場合は、必ず水がある状態で使用します。水がない場合はバケツなどで水を足してください。
②トイレの水から出し、ハンドルをゆっくりと押します
③カップを便器の穴に押し付け、ハンドルを引きます。
その時は勢いよく引きます。一度で改善されない場合は、何度も繰り返し行います。その際、トイレットペーパーなどトイレに流すことができるものが原因であれば問題ありませんが、固形物などがトイレ詰まりの原因の場合は、詰まったものを取り出す必要があります。そのため、詰まりの原因が便器付近に戻ってきた場合はビニール手袋などを装着し便器の中に手を入れ取り出してください。そうしなければ、再度、詰まってしまう可能性があります。
④水がスーと引けば詰まりは解消されたものと思われますが、再度、バケツの水などを流し確認されることをおすすめします。
そもそも真空式パイプクリーナーとは?
真空式パイプクリーナーとは、配水管や排水パイプを洗浄する際に使用する器具の1つです。ラバーカップにポンプが付いており、通常のラバーカップよりもより強い圧力をかけられるのが特徴です。「真空ポンプ」とも呼ばれています。販売価格の相場は大体1,000〜2,000円程度です。購入後の組み立ては必要ありません。
真空式パイプクリーナーで対応できるトラブル
真空式パイプクリーナーを使って対応できるトラブルには、次のようなものがあります。自宅に置いておくと、ちょっとした排水管トラブルの際に役立ちます。
- トイレの紙詰まりや便詰まり
- 洗面台や浴室の石鹸カスや皮脂、髪の毛詰まり
- キッチンの油づまりや野菜くず詰まり
ただし、次のようなケースは、真空式パイプクリーナーでは解決が難しいトラブルです。
- 大量の紙詰まり
- 長年蓄積した頑固な油や汚れによる詰まり
- ペットボトルのフタなど固形物が原因の詰まり
- 排水管どのものの腐食や劣化が原因の詰まり
特に固形物が詰まっている場合は、注意が必要です。真空式パイプクリーナーで圧をかけすぎると、排水管を痛めてしまう可能性があります。最悪の場合、排水管が破損する場合もあるため、決して無理は禁物です。まずは専門の業者に相談してみましょう。
真空式パイプクリーナーの購入時に確認すること
真空式パイプクリーナーを購入する際は、カップの部分の種類や形状をよく確認して、用途にあったものを購入してください。
たとえば、浴室とトイレで併用したい場合は、衛生面を考慮し、カップ部分が取り外しできるタイプのものを選びましょう。大きさの違う交換用のゴムがついていれば、使う場所によってピッタリのゴムを取り付けて使用できます。
浴室の排水口で使用するなら、ゴム部分は排水口よりも大きなサイズで、先端に突起がついていないタイプがおすすめです。
真空式パイプクリーナーと似たような洗浄器具として、「ローポンプ」というものがあります。ローポンプは水位が低くても使用できる業者専用の洗浄器具です。真空式パイプクリーナーよりも高額で扱いが難しく、サイズも大きいため、家庭によっては保管場所に困る場合もあります。
一般家庭に置いておくなら、真空式パイプクリーナーで十分でしょう。
トイレは詰まらせないことが大切!
トイレは詰まったら大変です。そのため、詰まらせないようにすることが大切です。トイレットペーパー代わりとしてティッシュペーパーを使用したり、子供のいたずらで流してはいけないものを流したり、節水だからと流す水の量を少なくしたりすることは詰まりの原因になります。そのほか、サイフォン式のトイレの場合、水たまりの下にある小さな穴に尿石などが詰まりかけている場合も注意が必要です。
固形物を流したときやつまりが改善されない時は、どうすればいいのか?
携帯電話やおもちゃなど固形物を便器に落とした場合は必ず流さず拾うことが大切です。これらを流してしまうと排水部分に引っかかり、完全に詰まってしまいます。誤って流してしまった場合は、吸引カップを使用します。その際、便器の水が少なくなれば詰まったものの汚水は周囲から流れているということがわかります。便器の中の水が少なくなったらバケツで水を入れ、再度、吸引カップを使用することを繰り返すと詰まったものが便器の近くに戻ってくることがあります。それを確認できれば、手を入れ回収します。残念ながら手が届かない奥の方で詰まってしまった場合は、専門業者に依頼し便器を外し、詰まったものを取り除かなければなりません。
また、何度、吸引カップを使用しても改善されない場合も専門業者に依頼するしかありません。そのほか、原因が思い当たらない場合も排水管の配管方法に問題がある場合が考えられるため、一度、専門業者に調査してもらう必要があります。