ピーピースルーはトイレつまりを直せるのか?商品説明や使い方を解説

ピーピースルーは、トイレの排水管にこびりついた汚れを溶かす洗浄剤。清掃業者も使用している洗浄剤のため、トイレつまり解消に効果があるといわれています。
ですが、本当にトイレつまりをなおすことができるのでしょうか?
今回は、ピーピースルーの商品概要や使い方、トイレがつまった際の対処法についてご紹介します。
突然のトイレつまりに対処できるよう、ぜひ参考にしてください。

ピーピースルーとは?

ピーピースルーとは、浴室や台所、トイレなどといった排水管のつまり、悪臭の原因となっている油脂や食べ物くず、排泄物や細菌性のスライム・ヘドロを化学反応によって分解する洗浄剤です。主に業者向けに製造、販売されており、一般家庭用の排水管洗浄剤より強力な効果があります。
基本的には業者向けの商品とされていますが、一般の方も購入することは可能で、口コミの評価も好評。

では、ピーピースルーとは実際どのような効果がある商品なのか、ピーピースルーシリーズの商品について具体的に説明いたします。

ピーピースルーシリーズの5つの商品解説と用途について

ピーピースルーには5つのシリーズが存在し、商品ごとに異なる特性を持っているのです。
それぞれどのような効果があるのか、詳細を解説します。

ピーピースルーの商品のなかには、「医薬用外劇物(※)」に指定されているものもあります。「毒物及び劇物取締法」で指定されている化学物質のことを「医薬用外劇物」と呼び、表記がある製品は毒性が強いため、とくに取り扱いに注意が必要。
医薬用外劇物の表記がある商品は、業務用製品であることが主であり、個人での使用は推奨されていません。
個人の方が使用する際は、商品に記載されている使用方法をよく読んで注意事項を守り、直接皮膚や粘膜に触れないよう保護メガネやゴム手袋など、保護用具を必ず着用するようにしてください。

※毒物及び劇物取締法についてhttps://www.zennoh.or.jp/cb/producer/einou/base/pdf/401_dokuhou.pdf

ピーピースルーK

※出典:https://www.wakyo.co.jp/products01

ピーピースルーKは、医薬用外刺激物に指定された業務用洗浄剤で、フレーク状の薬剤が排水管の内側に付着した汚れを溶かし流してくれる商品です。
排水管の流れが悪かったり、嫌な臭いがするという場合に使用され、物理的な除去が難しい油脂や有機物の汚れに作用。
キッチン・トイレ・洗面所・浴室とさまざまな場所で使えるうえ、金属・樹脂(塩ビ管)などの素材に使用可能と汎用性が高いです。
特殊な業務用の洗浄剤で、排水管内に繁殖している細菌類も除菌してくれるので、特有の嫌な臭いを解消するとともに、衛生的な状態を保つ効果も期待できます。
くわえて、洗浄にかかる時間を約5分と、非常にスピーディーな作業が可能です。

■ピーピースルーKの使用方法
(排水管が金属製のケース)

  1. ピーピースルーKの薬剤200~300g程度を、排水口を囲むようにまき入れます。このとき、排水口のなかに直接薬剤を入れないようにしましょう。
  2. 排水口の外周から、約600~900mlの常温、または冷水を回し入れるように流し込んでください。水が加わることで、薬剤が汚れを溶かし出します。
  3. 薬剤が水に溶けるジュワジュワという音が弱くなってきたら、約5分放置します。時間が経過したら、水道水を5分程度排水管に流し、薬剤を落として完了。水道水を直接流すことが難しければ、約10~20リットルの水で流してください。
    (排水管が樹脂(塩ビ管)のケース)

 

  1. 洗面器やバケツといった容器に約1リットルの水をはり、薬剤を約250gを溶かし入れます。薬剤は少量ずつ水に入れて、徐々に溶かしていくのがコツ。
  2. 薬剤が溶けた水を、排水口にゆっくりと注ぎ入れたら、約10分放置してください。
  3. 時間が経過したら、排水管に水道水を5分程度流す、もしくは、約10~20リットルの水を流し、排水管の薬剤を流し落として完了となります。

ピーピースルー(温水用)

※出典:https://www.wakyo.co.jp/products01

ピーピースルー(温水用)は、ピーピースルーKと同様に医薬用外劇物に指定されるほど強力な洗浄剤で、メーカーが創業時から販売しているベストセラーの業務用洗浄剤です。
ピーピースルーKが常温水、もしくは冷水で使用するのに対し、ピーピースルーは商品名にもあるように、約40度の温水を使うのが特徴。
排水の流れをよくして悪臭も解消し、排水管を衛生的な状態を保つ効果があります。
温かいお湯で溶かし使用するタイプのため、冬場の排水管掃除にとくにおすすめの商品となっています。

ピーピースルー(温水用)は、ピーピースルーKとほぼ同じ要領で使用します。
異なる点は、使用するのが温水であるという箇所のみです。

ピーピーエル (液状)

※出典:https://www.wakyo.co.jp/products01

ピーピーエル (液状)は、強力な浸透力と粘性を持つ業務用洗浄剤で、他のピーピースルー製品と同じく医薬用外劇物に指定されています。
水やお湯に溶かして使用するフレーク状の薬剤とは異なり、液状タイプで高温度の発熱性がなく、排水管の素材が硬質塩化ビニル管でも変形や変質の心配がありません。
また、液状という特性から、長かったり屈曲したりしている排水管でも、まんべんなく薬剤がゆきわたるのが魅力です。

■ピーピーエル (液状)の使用方法
1.排水口にピーピーエルの薬剤(液状)を、原液のまま700ml(1本分)流し入れます。
2.薬剤が流し込まれた状態で、2~3時間程度放置します。夜間に作業を行った場合は、1夜そのまま放置しても問題ありません。
※ピーピースルーKやピーピースルー(温水用)と比較して、汚れを溶かすのに多少時間が多くかかります。
3.時間が経過した後、水道水を5分程度流し続ける、もしくは、約10~20リットルの水で薬剤を流して完了です。

ピーピースルーF(顆粒状)

※出典:https://www.wakyo.co.jp/products01

ピーピースルーF(顆粒状)は、強い発泡と発熱作用がある業務用のパイプクリーナーです。流し台・洗面所・浴室の排水管に付着した汚れを落とすのに効果的。
医薬用外劇物もは指定されておらず、環境へ配慮した製品となっています。
顆粒状のため、使い方を誤ると詰まったり固まったりしてつまりを悪化させてしまうリスクがあるので注意してください。また、トイレの排水管への使用には適していません。

■ピーピースルーF(顆粒状)の使用方法
1.排水口の周囲にピーピースルーFの顆粒状の薬剤150gを散布します。このとき、直接排す管の中に薬剤が入らないようにしてください。
2.洗面器、もしくはバケツに入れた40~50度の温水500~600mlで、散布された薬剤を溶かしながら排水管に流し込みます。
3.約1時間程度放置した後、水道水を5分程度流し続ける、または約10リットルの水で薬剤を流して完了となります。

ピーピースカット

※出典:https://www.wakyo.co.jp/images/business/product01/

ピーピースカットは、粘性があり流し台や洗面所、浴室の排水管のつまり・悪臭を予防する液状のパイプクリーナーです。
定期的に使用することで、排水管のトラブルを未然に防ぐとともに、悪臭を除去したり除菌したりする効果があります。
防錆剤配合もあるので、金属製の排水管の錆付き防止にも効果が期待でき、医薬用外劇物には指定されていないため、環境にも配慮されているのです。
医薬用外劇物には指定されていないため、他のピーピースルー商品を比較すると洗浄力の面ではやや力不足で、あくまでつまりや悪臭の定着を予防するために使用するのがおすすめ。
くわえて、トイレの排水管への使用には適していませんので注意が必要です。

■ピーピースカットの使用方法
1.ピーピースカットの液状の薬剤250~500mlを、排水口の外周から回し入れるようにして、排水管内に流し込みます。
2.約1時間、または1夜そのまま放置した後、水道水で約3分流しっぱなしにする、もしくは5リットル程度の水で薬剤を流し落としてください。
※つまりや臭いがひどい場合、また、使用しても改善が見られない場合は、薬剤の量や放置時間を増やしてください。

ピーピースルーを使えばトイレつまりは解消する?

お伝えしたように、ピーピースルーは排水管の汚れやつまり、悪臭などを解消してくれる強力な洗浄剤です。
洗浄力に優れているため、「トイレつまりはピーピースルーで解消できる」といわれていますが、実際のところ、トイレつまりにも効果を発揮してくれるのでしょうか。

公式サイトでは、ピーピースルーの効果として以下のような項目が挙げられています。

ピーピースルーが溶解(分解)する物質
・動植物性の油脂タンパク類
・野菜屑、米飯やパン、うどんなどの食物屑
・細かい魚肉類、魚の小骨
・茶がら
・毛髪、羊毛製品、絹製品
・石鹸くず、人脂皮かす、あか、排泄物
・細菌性のスライム、ヘドロなど
参照:https://www.wakyo.co.jp/products01

このように、ピーピースルーは、主に「日常的な使用で排水管に蓄積された汚れやつまり」を解消してくれる商品で、油脂やたんぱく質を溶かし落とすのが得意。
また、ピーピースルーは主に流し台や洗面所、浴室の排水管に使用することを目的としています。
そのため、トイレつまりの原因である「水に溶けにくい固形物によるトイレつまり」に対して、ピーピースルーの効果はそれほど期待できないのです。

では、トイレつまりを解消するには、どのような方法が適しているのでしょうか。
ここからは、ピーピースルーに頼らずトイレつまりを解消する方法について解説していきます。

ピーピースルーに頼らないトイレつまりの解消法は?

著作者:rawpixel.com/出典: Freepik

ピーピースルーを使用せず、トイレつまりを解消するには、主に以下の4つの方法が挙げられます。

  • ラバーカップ(スッポン)を使用する
  • ラップを使用する
  • トイレつまりに効果のある薬品を使用する
  • トイレつまりに対応している業者に依頼

それぞれ詳しくご紹介しますので、トイレがつまった際に適切な対応ができるよう、参考にしてください。

ラバーカップ(スッポン)を使用する

ラバーカップとは、「スッポン」とも呼ばれる道具で、トイレつまりを解消する一番メジャーな道具です。
トイレットペーパーやティッシュペーパー、排泄物や嘔吐物などのつまりに効果的。
棒状の取っ手の先端についたゴム状のカップで、排水管内のつまりを吸引・押し出すことでつまりを解消します。

■ラバーカップ(スッポン)を使用してトイレつまりを解消する方法

  • 便器に水があふれている場合は、カサのある容器や給水ポンプで余分な水を汲みだしておきます。もしくは、水がまったくない状態の場合、便器内に水を継ぎ足しておきましょう。
  • 水を調整したら、ゴム状のカップを水が溜まっている部分に吸着させ、取っ手にぐっと力を入れカップがへこむくらい押し込みます。その後、ゆっくりカップを引き戻し、つまりを吸引してください。
    この押し・引きの作業を繰り返すことで、つまりが解消されます。

ラップを使用する

料理の保存や調理に使用するラップが、トイレつまりの解消にも使用できることをご存じでしょうか。
具体的には、ラップで便器内に真空状態を作り、空気圧によってつまりの原因を押し流すのです。
ただし、ラップで解消できるのは洋式のトイレつまりのみで、和式のトイレには使用できないので注意が必要。
また解消できるのは、ラバーカップと同様にトイレットペーパーやティッシュ、排泄物などのつまりとなります。

■ラップを使用してトイレつまりを解消する方法

  1. トイレのフタと便座を上げ、水があふれている場合は容器や給水ポンプで、便器内の水量が少なくなるよう調整してください。
    このとき、ラップが便器に密着するよう、水分やぬめりはしっかり拭き取っておきましょう。
  2. ラップで便器を包むように巻きつけ、便器から空気が漏れないように密封します。ラップがたるんだり、隙間ができないように何重にも巻くことが大切です。
  3. トイレを包んだラップがピンと張り、指で押してみても破れない程度になったら、水を流してつまりを解消します。
    一度でつまりが解消しない場合は、何度か水を流す作業を繰り返してみてください。この時、ラップがゆるんで空気圧が弱くならないように注意しましょう。

トイレつまりに効果のある薬剤を使用する

トイレつまりの原因には、排水管内に尿石が蓄積して管内が細くなった結果、排泄物やトイレットペーパーが詰まってしまっているというものがあります。
この場合、サンポールやデオライトといった尿石除去剤を使用すれば、つまりの解消が可能。
また、トイレ用バイオ洗浄クリーとして知られる、バイオポリッシュSやピュア・バイオ・テクノを使用すれば、尿石の付着やアンモニア臭を防止することもできるのでおすすめです。
またこの時、薬剤を使用するとともに、ラバーカップを用いることで、より洗浄作業がスムーズになります。

トイレつまりに対応している業者に依頼

お伝えしてきたように、トイレつまりはさまざまな方法により自力でも解消は可能です。
しかし、強力な薬剤やラバーカップ、ラップを使っても、つまりが解消しないケースは少なくありません。
専門的な知識のない方がやみくもに自力で解消しようとすれば、つまりを悪化させてしまったり、トイレを故障させてしまうことも。
自分ではトイレつまりが解消しない場合や、作業に不安がある場合は、専門の業者に依頼するのが安心です。

トイレつまりに対応している業者に作業を依頼した場合、気になるのは費用です。
一般的に、トイレ修理にかかる費用は、基本料金にくわえ、出張費や作業料金、材料費などがくわわったもの。
また、作業が深夜や早朝の場合、さらに時間外料金が加算される場合もあります。
専門業者に依頼する際は、事前にチラシやホームページを調べて、料金についてリサーチしておくのがよいでしょう。

まとめ

ピーピースルーは、流しや洗面所、浴室やトイレなどの排水管のつまり、悪臭の原因となっている油脂、たんぱく質を化学反応によって分解する業者用の強力洗浄剤です。
排水管の汚れや嫌な臭いを落とすことに優れていますが、トイレつまりにはあまり効果的とはいえません。
また、トイレつまりは自力で解消することも可能ですが、専門的な知識がない方では返って症状を悪化させてしまう可能性も。
トイレつまりの解消は、専門の業者に依頼するのがスピーディーかつ確実です。

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